おススメ度★★★★★
三国志好きにはたまらない。
中国特派員であった著者が、現在の中国各地の三国志の史跡を実際に訪れまくる内容だ。
史跡に行くまでの道中の様子(高速鉄道網の様子なども)、史跡で出会った人との会話など、現在中国も知ることが出来る・・・っと云うか、現代中国の描写の方が多い気がする。
三国志は中国(現代中国をはみ出て)の全域で展開されるので、本当に中国の東西南北を歩く。
著者 坂本信博さん
西日本新聞記者。中国の公表されている統計データからウイグル族への抑圧政策を明らかにした。このことは本書でもふれられている。
著書に。「医療崩壊を超えて」「新 移民時代 外国人労働者と共に生きる社会へ」などがある。
あらすじ
あらすじを書きたいところだが、本当に中国中の三国志関連の場所を尋ねて、現地までの交通、三国志時代の現地の様子、現在の現地の様子、史跡の保存状況、現在と三国志時代の比較などを行っている。そのため、あらすじをまとめるのは困難(言い訳)。
ついには中国を飛び出し、雲南省からラオスへ南征する。雲南省からラオスにかけては、三国志時代に蜀漢の諸葛亮孔明が蜀漢の南部を平定する際に敵方の孟獲を捕まえては逃がしを繰り返し遂には屈服させる話がある。ラオスまでの交通事情などから三国志時代に思いを寄せつつ、現在の中国とラオスの関係を読み解く。史跡などの記述から、侵略された側の心理も読み解いて行く。
中国北側にも足を運び、ロシア、北朝鮮との国境付近から、三国時代と現代のパワーバランスなどを考察して行く。
平譚島で中国本土から台湾への高速鉄道について現況についてレポートしたと思えば、順番は逆だが満州鉄道の超特急あじあ号についても触れている。
こんな感じで、三国志から現代中国を広く取材・考察されている。当然、危ない目にも合っているのだ。
小生の感想
当初、三国志の史跡巡りだと思って手に取って読み始めたのだが、半分以上は現代中国の話が記載されている。それはそれで興味深いのだが、新旧が次々に入れ替わるので、ちょっとついていくのに苦労する感がある(でも、面白い)。
正史三国志と、お話である三国志演義をきちんと切り分けて、人々の想いを読み解く姿勢は大変すばらしい。
ちょっと、ボリュームがあるが、三国志好きにも、またなかなか日本人旅行者が行けないところも報道として行って現状をつぶさに書いてあるので、中国旅行好き、中国好きの方にもお勧めしたい。
旅行好きの方には問題ないかもしれないが、小生には中国の地名と位置関係が不案内で、冒頭の今後く時代の地図と現代の地図を、土地が変わる度に、何度も見返した。行き先が多いだけに、ちょっと辛かった。
当時の日本、邪馬台国と魏の関係についても考察があり、当時の世界情勢を踏まえた上での魏での邪馬台国の取扱いの考察は読みごたえがあり、他の書籍とは一線を画する。面白かった。
関係リンク
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関係外部リンク
坂本信博 – Wikipedia
坂本 信博記者の記事一覧|【西日本新聞me】
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平潭島 – Wikipedia
三国志 – Wikipedia
三国志 (歴史書) – Wikipedia
三国志演義 – Wikipedia

