読書感想 クマにあったらどうするか アイヌ民族最後の狩人 語り手 姉崎 等 聞き手 片山 龍峯 読書感想
熊にあったらどうするか?アイヌ最後の熊撃ちへのロングインタビューで、熊の生態・性質から、熊に出会わない為のルール、クマにあった際の対処法・撃退法まで、貴重な経験・証言・考察が綴らている一冊です。2002年に書かれたとは思えない現状に即した内容で、ルールを破るのは人間の方、環境保護の失策、行政の失敗つづきなど。特にジンギスカンの話は、メガソーラー工事にもつながるクマ出没の警告かと考えます。昭和初期・中期のアイヌ民族の暮らしぶり、熊との付き合い方から、日本での熊と人間の関係の考察は秀逸です。クマにあったら死んだふりならぬ腰を抜かせと提言します。そして何より紐をくねくねさせてヘビのように見せるという小学生の悪戯の様な行動が効き目があると提言されています。生き残りたい方、熊行政・環境行政に疑問を持つ方など、現在に生きる我々にこそ読んで欲しい一冊です。