おススメ度 ★★☆☆☆
自治会・町内会の会計に特化した本は、なかなかない。
会計の流れをつかむには良書だと思う。
本書に呼出しのあるリンク先はいまだに健在で、自治会会計に使えるEXECLシートやチャックシートのPDFなどにアクセスして無料ダウンロード可能。
本書の内容は、本書を監修している総務省「コミュニティ組織のガバナンスのあり方に関する研究会」のWEBに掲載されている・・・「コミュニティ団体運営の手引き」~自治会、町内会、その他地域活動を行うグループの皆さまに~・・・に記載されているので、そちらを参照いただければ、内容は網羅できる。
本書は、2011年初版で、図書館か古本屋でしか入手できそうにない。また、いささか内容が現状に即していない感はある。
内容(目次)
・運営とお金の基本
・基本編
・発展編
・監査
・決算
・用語等
・様式集 ・・・ リンク先を下へスクロールするとあります
・会則
たぶん、この様式集はいろいろな自治会で使われていると思います。
「う~ん」な点
作成されたのが2011年だった点を考慮しても、この監修に参加されている自治会の会計は大変だったろうなと思います。
一番、難儀な点は、本書は預金主義(なるべく現金を手元に置かず、必要な都度出金し、現金を手渡す)なのですが、不正を予防するために
・キャッシュカードはなるべく作らない
・通帳とハンコは別々の人が持つ
ことを推奨しています。
これだけで、何か買ったりするために口座からお金をおろす際に、通帳名義人がハンコを借りに行き、窓口(時間の間)にお金をおろさなければなりません。相当、時間に余裕がある人しか会計はできない・・・なり手がいない・・・。
あと、キャッシュカードについてです。不正防止のためにキャッシュカードを作るなと言及されているのですが、そもそも作れなくって困っているのです。本ブログでもキャッシュカードについての記事がアクセス数が多いのですが、本書を監修された地域の銀行は自治会にキャッシュカードを簡単に発行していたのかなぁ?
(あるいは、本書の提言で銀行が自治会にキャッシュカードを発行するのをやめたとか・・・それ以前にも、小生の経験した自治会にはキャッシュカードがなかったですが・・・)
以上2点からも、ほんとに自治会の会計やったことある人が書いているの?っと疑問になってしまいます。ちなみに、著者は研究会に参加して取りまとめた人で、会計経験の有無は不明です。
あと、2011年刊行当時、QR決済はなかったとしても、クレジットカードはすで頻繁に利用されていたので、その辺の記述もないのが不自然です。(昔は、クレカはお金持ちしか持てない時代だっだた・・・)
会計監査
会計監査の記載も参考になります。
ただ、重要な一点を追加します。昨年度の報告書の繰越金と本年度の繰越された金額を比較する点が抜けています。通帳が提示されていれば、昨年度の報告書がなくても確認は可能ですが・・・・。ただ、手元金をくすねることは可能です。
そんな悪い人ばかりじゃないと思いますが・・・。
関係リンク
本ブログの自治会関係記事です。
自治会・町内会の会計 会計の1年。自治会会計の流れ
自治会・町内会の会計 自治会の通帳(銀行口座)の名義変更
自治会・町内会の会計 自治会の通帳(銀行口座)はキャッシュカードが持てない。ネットバンク有料? ゆうちょはキャッシュカードとネット口座が持てる!無料で。
残念!うちの自治会ではPayPay導入できず。会費集金のキャッシュレス化!!
本ブログの読書関係記事です。
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1966年は迷信じゃなかった! ひのえうま~江戸から令和の迷信と日本社会~ 吉川 徹 著 読書感想
C.W.ニコルのいただきます
関係外部リンク
総務省|コミュニティ組織のガバナンスのあり方に関する研究会|コミュニティ組織のガバナンスのあり方に関する研究会
朝日出版社 / 初めてでもできる「会計」
自治会 – Wikipedia

