ビジネス用語シリーズ:仕事を進めて行く上で、何気なく使っている言葉や、誰かに聞きたいが聞けない用語などを、できるだけ簡単にやさしく、小生の経験も踏まえて説明してまいります。あなたのビジネス力向上に寄与するシリーズです。シリーズの関連用語は、上部の「ビジネス用語」カテゴリーをご参照ください。
今回は、OODAループと、PDCAサイクルとの比較です。
OODAループとは
有名企業のテレビCM「情報」→「分析」(→「戦略」)→「決断」も、このOODAループを基にしたのでは・・・っと、ハタっと思いました。
OODAループとは、もともと、戦闘機パイロットだったジョン・ボイド氏が、彼の空中戦での意思決定プロセスを明示化したものです。
プロセス中の各要素(観察(Observations)- 状況判断(Orientation)- 意思決定(Decision)- 行動(Action))の頭文字をとって命名されたものです。
PDCAサイクルを調べていると、OODAループが引き合いに出されます。大抵、PDCAはもう古い、今はOODAで仕事をしよう・・・等々です。
小生、OODAループを意識した仕事をしたことがなく、本記事を書くにあたって、改めて調べてみました(そのため、本記事は「調べてみた」と「小生の考察」で編成されています)。
OODAループの各要素と流し方
各プロセスの流れ(一連の流れ)は下記のとおりで、もともとの発案である戦闘機のパイロットの飛行中の行動に添えば一番わかりやすいですが、もっと身近に自動車や自転車の運転に例えてみます。たぶん、教習所などで運転を習う際に説明される運転の行動分析に近いです(前方に障害を見つけてからブレーキまで1秒かかるってやるの解説です)。
<観察>
運転中に、前方を見たり、スピードメーターなどの計器をみたり、空気の流れや人の往来、他の車の流れやラジオやカーナビの情報を見らりして情報収集します。
<状況判断>
次に、観察で得られた情報から現況情勢を判断します。この際、例えば何もなければ次の意思決定に進まず(無意識に)観察へ戻って良い。また、例えば(人が飛び出してきたなど)意思決定がいらない状況では条件反射的に(意思決定プロセスを経ずに)行動に移って差し支えない。
<意思決定>
次に、情勢から、どのような行動をとるか(あるいは行動を起こさないか)意思を決定する(レーンチェンジをする、道を変える、行き先を変える、立ち止まって考える、給油・食事・等々)。
<行動>
決定に従い、行動をとる(急ブレーキなど)。行動後は、観察に戻る。

(自動車運転を続ける)
事故にあってしまって車が動かなくなる、渋滞で予定を変更するしかないなど、外的・内的な要因で、最初の目的(ねらい)や目標(めあて)を変更することも予めループに取り入れられていることもOODAの特徴です(状況に応じたミッション変更があらかじめ考えられている)。
飛び出しに対する急ブレーキなど、<意思決定>プロセスを伴わない流れが許容されるのも、OODAの特徴です。
観察から始めるのも特徴です・・・が、小生は少々異論があって、何かミッションを遂行中(例えば運転中)があっての観察なので、何かしらの計画プロセス(作戦立案プロセス)があっての観察だろうと、考えます。ただ、OODAループでは、この計画プロセスもOODAループにより観察による情報収集から状況判断、計画立案決定(意思決定)、そして行動と表現されます。よくできています。
巷の解説
もしかしたら、ジョン・ボイド氏以外のOODAループもあるのかもしれませんが・・・(PDCAも、新入社員のPDCAは<仮説-実行-検証-見直し>でしたから・・・)。
他の解説記事で、観察-状況判断-意思決定-行動をくるくる回してスパイラルアップとされているものもありますが、わかりやすく解説しすぎかと・・・。くるくる回りの解説記事の中にも、前に戻してもよいと書いてあるのもありますが・・・プロセスを飛ばして良いと書いてあるのは少ないですね。
PDCAとの比較
PDCAとは次元が違う行動様式(だと思う・・・なの)ですが・・・。OODAループとPDCAサイクルを無理に比較すると、下記のようになるかと思います。

わかり辛くてすみません。双六みたいになってしまいました。
上記を書いてわかりましたが、OODAループを実行していればPDCAサイクルも自動的に回る・・・と、書けます。しかし、目的(ねらい)と目標(めあて)がまるで違う気がします。
当初、CAPDo(チェックから始まるPDCAサイクル)が、OODAループに近いと考えていたのですが、上記の通りPDCAと同様になります。
大きなOODAループと小さな(内子の)OODAループ
付け加えで申し訳ありませんが、計画決定でのOODAループ(外枠)と、その実行段階の中のOODAループ(内子)が存在します。更に、内子のOODAループが何段階にも存在する・・・っと、理解した方がわかりやすいかと思います。小生がわかりやすいだけ、一つで記すことも可能かと思います。
(第一階層)災害が起きたので、車で助けに行くOODAループ
(第二階層)そのうち、派遣された一台の車の運転に関するOODAループ

災害派遣された一台は、観察結果の状況判断・意思決定で行動を変化させ(例えば、けが人が観察されたので、第一派遣先への移動を中断し、目的をけが人の手当てへ変化させる)、報告を受けた計画部門は第二弾派遣を決定する・・・などですね。
参考
関連する本ブログの記事です。
→なぜなぜ分析 簡易版の勧め→
←4S・5S活動(整理・整頓・清掃・清潔)の次に何が来るかで貴方の年齢がわかる?2S・3S・6S・7S?
まずはPDCAをスーパーへの買い物を例にしてさっくり理解しよう
PDCAを回す?Aって何?本当に回したいあなたに送る
参考リンク
OODAループ – Wikipedia (日本語版:OO-OO-OOスタックなど、関連事象がよくまとめられている)
OODAループ – Wikipedia (英語版:簡潔にまとめられており、参考文献にリンクされている「勝ち負けの本質」は一次資料の1つ)

