NHK 100分de名著|キューブラー・ロス「死ぬ瞬間」・・・立花隆「脳死体験」から、行く場所の地域性?

立花隆「脳死体験」から、行く場所の地域性? 社会問題

 NHK 100分de名著|キューブラー・ロス「死ぬ瞬間」が物足りなかった・・・との話の続きです。
 前回でも触れましたが、キューブラー・ロスさんは、立花隆著「臨死体験」の主要・中核な登場人物です。続編「証言・臨死体験」なども含め、臨死体験で行く先ですが、欧米・インド・日本などで違うようで、不謹慎な言い方ですが小生の興味が涌いたところでありました。
 ちょっと簡単に違いなどをご紹介したいと思います。

昭和の日本

 昭和の後半で有名な死後の世界は、「花畑」と「三途の川」です。
 一面に広がる花畑を進んでゆくと、やがて川岸に至り、亡くなった方に会ったり、川向うにいて、お前はまだこっちに来なくていいと言われ、気付いたら病院のベットだったと言うのが典型的なパターン。
 たしか、昼のテレビで散々やっていた気もします。

欧米

 キューブラー・ロスさんが報告しているのはこのパターン。
 欧米での典型的なパターンは、トンネルを潜り抜けた後に、影のない光の世界に漂うものです。
 この光の世界で、非言語的な妙なる音楽や声、いろいろな漂う魂とのふれあい、神と一体化などを経験します。
 草原で果てしない境界柵があり、それを越えられず帰ってくるものも、別の著書で読んだ気がします。

インド

 インドは、死んだ後に案内人に案内されながら街の中を抜け、とある場所にある裁判所で神様が裁判官となり、一生の行いを振り返りながら裁かれるものです。日本でいう閻魔大王ですが、地獄の裁きと云う訳ではない様です。

平成の日本

 平成の日本では、いろいろな経験をされる方がいますが、主流なのは「真っ暗な空間に漂う」ものです。頭の方に吸い上げられる経験をされ方もいれば、足の方に落ちて行く経験をされる方もいるようです。
 真っ暗と言っても、怖いとかではなく、落ち着いた心地よい空間らしいです。

 中にはテレビ画面のような映像で、自分の人生を追体験した方も・・・。

 また、平成の日本ではお一人だけ、閻魔大王に裁かれて戻ってきたとの事です。たった一人。

これらの普遍性

 立花さんは、これらの違いを研究者と論じるのですが、ある研究者からは、これらには共通点がある。何らかの境界までたどり着き、何らかの理由で帰ってきた点が共通しているというのです。
 そして、今まで見たことも聞いたこともないことを経験し、この説明をしようとして、自分の知識と結び付けて説明するので、地域性・自身の背景が出てしまうのだ・・・との仮説です。
 小生は、この共通点の着眼点は素晴らしいと思います。

 ただ、この仮説を元に、平成の日本人の経験を重ね合わせると、宗教性がなく、また確かに平成では閻魔大王が語られることはほぼない事を思い出しました(元々、日本では地獄の王様なので、会いたくない人も多いと思いますが・・・)。

体外離脱について

 体外離脱については、2つの説が印象に残っています。

 聴覚(と臭覚)と、脳の中の風景です。

 聴覚については、事故や麻酔で意識がなくなった状態になりますが、すべての知覚が失われているわけではなく、特に聴覚は活きているというのです。なので、手術中の先生同士の会話/付き添っている家族の会話などはすべて聞いていて、手術後に言い当てることが出来るというものです。

 そして、脳の中で思い浮かべる風景についてです。
 家族との食事のシーンを思い浮かべてください。ちょっと、冷静に思い浮かべたシーンを思い出してください。その絵の中に自分自身がいませんか?大抵、自分のやや後方上側から見た絵を思い浮かべることが多いようです。

 この2点を合わせて体外離脱を説明します。つまり、耳で聞いた情報をつなぎ合わせて視覚化し、そのシーンは空中から見た絵であり、自分が移り込んでいるというものです。

 ただ、体外離脱体験には、病院から自宅に戻ったり、全然別の場所に行ったりします・・・これらは説明できません。アメリカのある大学病院では、体外離脱者しか見れない部屋に特徴的な模様が準備されているとの事でした。

まとめ

 立花氏は、すでに亡くなられております。立花氏は脳死体験の取材を重ねてゆくうちに、臨死体験をしたわけではないが死への恐怖が変化したことを語っていたことがあります。
 立花氏が旅立つ時に何を見られ感じられたか、ご本人からお聞きできないのは、仕方がないのですが、残念でなりません。

 NHK 100分で名著でも、もうちょっと臨死体験についてふれていただければなぁと、残念でなりません。

関係リンク

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関係外部リンク
 エリザベス・キューブラー=ロス – Wikipedia
  死ぬ瞬間 – Wikipedia
  臨死体験 – Wikipedia
 立花隆 – Wikipedia

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 100分de名著 E・キューブラー・ロス 『死ぬ瞬間』 2025年12月 | NHK出版


 

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