選挙管理委員会の人が票の数を変えた疑がいがあります・・・大田区選挙事務不適正処理(事件概要)

外国語の投票用紙をどう取り扱うか困る人々 社会問題

 2026年の衆議院選挙は、我が家では従来にない盛り上がりを持って注視致しました。
 当ブログでも、
 票数が合わない・・・2026年衆議院選挙
 群馬で大雪の中で白票など大規模な選挙不正?
 外国語(ハングル・英語・ローマ字・・)での投票は有効か?
など、話題にさせて頂きました。
 調査する過程で、昨年の選挙ですが、問題になっているニュースを取り上げました。
 昨年7月の選挙で、選挙管理委員会の人が票の数を変えた疑いがあります | やさしい朝日新聞

 東京都大田区で、2025年7月の参議院選挙で白票を、選挙区と比例区で約2500票づつ水増しした疑いです。
(本記事のアイキャッチ画像や挿絵はAI(Copilot)に描いて頂いています)

事件のあらまし

 事件については、東京都大田区で、再発防止委員会が開かれ、再発防止に向けた提言などが行われています。この内容は、大田区のホームページに公開されており、議事他提言内容などを読むことが出来ます。
 大田区ホームページ:大田区選挙事務不適正処理再発防止委員会の開催について(令和8年2月25日更新)

 この再発防止委員会の概要や資料、新聞報道などから、事件のあらましを説明すると
発生問題点は大きく2つ
・選挙速報の為の不在者投票者数を二重計上した。
・(投票者数と票数の不整合を正すために?)白票を不正に追加計上した。

・選挙速報の為の不在者投票者数を二重計上

 選挙速報のための不在者投票者数集計に際して、「20日までの不在者投票者受付数(累計)」を「20日当日の受付分」と誤認し、その結果19日までの受付数が二重に計上されることとなった。

 こちらはわかりやすいケアレス・ミスの様で、実はわかりづらい。
 報告書だけではわかりずらいのですが、どうも投票者数カウントシステムと選挙速報のシステムは別物で、カウントシステムから人間が投票者数を読み取って、選挙速報システムに入力する・・・ある意味、昭和ぽい・・・流れの様です。

白票を不正に追加計上

 こちらは、刑事訴訟されているため、再発防止の提言でも濁した書き方がされいますが、投票数は500票ごとにまとめた束と、端数を手入力するためのバーコードでカウントする様なのですが、どうも選挙速報用の総投票数に集計票数を近づけるため、手入力用のバーコードに嘘を記入し、計上したというもの。
 報道などによると、この手法による票数の調整は、選挙管理委員会の中で脈々と受け継がれた様です。
 どうも開票会場で、立会人や見学者がいる中で堂々と行われたらしい。
 事件とされているのは、こちらの不正計上の様だ。

原因と対策

 再発防止委員会の提言書に書いてある内容を搔い摘むと・・・
・二重計上に関しては、集計システムが、どうも読み取りにくいので、システム改良(主に表示形式)やチェック体制の整備、必要時間の見直しや人員確保などを提言しています。

・白票の不正計上に関しては・・・
「~捜査に支障を来さない範囲における事実関係の整理にとどめる~」
としております。なので、限定的なのですが、
 ・システム不良(不正をチェック出来ない)
 ・投票から開票までを通じた数値管理及び確認の枠組みが十分に整理されていなかった
 ・異常発生時の報告・判断に関する体制が明確でなかった
をあげており、これに一対一の対策案を提言しています。

 異常発生時の報告・判断については、関係者へのアンケートで、問題発生時の相談先が明確でない点が挙がっており、これに対応したものと思われます。

感想

 二重計上に関しては、システム改良が最優先だと思います。人が移し替えるのではなく、システムで共有できるようにすれば、今回のケースは発生しないと思います。話を広げてしまいますが、日本の昔のシステムは人件費無料(奴隷とも言う)で組まれていることが多く(昔はコンピュータや通信がなかったのでね・・・)、人海戦術でしくみが構築されていて、もしかすると今回も亡霊にやられたかもしれません。平成・令和の現代的な当たり前のシステムに、あらためて回収(改修ですね)されることを陰ながら望みます。
 ただ、下衆の勘繰りですが、この二重計上は、今回の問題点を浮上させるために、お天道様か有識者が仕掛けたような気がしてなりません。

 白票不正計上は、深い問題と認識します。
 今回は、刑事罰(罪と罰)で終わってしまいそうな気がします。
 ただ、おそらくは、選挙管理員会の構成員(官)も良かれと思って集団で実行されていることから、根深いと思います。
 また、白票以外も同様のシステムで計上されていると思われることから、数千票程度(票の積み上げから著しく逸脱しない範囲で)は同様の不正計上は可能と思われます(集団で良かれと思って実行された場合・・・)。

 白票の計上に関しては、再発防止委員会の再発防止提言に加えて、票数をカウントする者へ、カウントが完了するまで総数を秘匿するなどフィードバックを断ち切る必要があると思います。
 また、真因に迫る背景として、開票作業の時間制約のプレッシャーが挙げられており、そんなに急がなくても良い様にする雰囲気を形成する必要があると思います。

日本の選挙制度の岐路

 今回の事件が、お天道様の配慮とすると、日本の選挙制度は、ここで立ち止まって、改めて考え直す場面に来ていると感じます。

 大きな点は、一票の重みです。どの程度に国民が捉えるかです。
 今回の衆議院選挙で、多くの選挙区で投票者数と票数集計数が合致せず、票を持ち帰った人がいると推定して処理しています(ところによりマイナスの持ち帰り票が発生しています・・・普通に考えてありえないことです)。

 まったく別の視点ですが、品質工学では、人の命も値段をつけて品質システムを構築する場面が発生することがあります。不具合はどうしても発生してしまい、未知の不具合に対応するには膨大な費用が掛かります。一切の不具合をなくすような品質システムは実質出来ないのですが、極力なくすようなシステムを組むことは膨大なコストが発生し、商品が購入できない値段になってしまいます。消費者が購入出来て、重大な問題が発生しない様な適正なコストの品質システムの構築が求められるわけです。
 銀行は、1円の相違も認められないのですが、昭和の銀行では午後3時に銀行が閉まると、支店内のお金をすべてカウントして、帳簿と合致するまで帰れないという決まりになっていました。午後3時以降に所用で行内に残っていると、それまでにこやかに対応していた窓口の方が必死の形相で小銭を数えている姿などが見れたものでした。(脱線ですが、その必死の形相の集計の脇で、1円未満の端数を集計して自分の懐に入れる事件も発生していました)

 さて、立ち戻って現代の選挙ですが、コストがかからない選挙が熱望される一方で、一票の無駄も許さない姿勢が求められながら、どうしても合わない票数は持ち帰り票として処理されている現状があります(選挙が終わってから片付けている投票箱から一票見つかったなどもあります)。

 まずは、持ち帰り票がない様に出口確認など行うことが必要かと思いますが、それに加えて、昭和の銀行のように膨大なコストをかけて一票の相違のない様に選挙態勢を構築するのか、あるいは何票までは相違を許容して安上がりの選挙体制を構築するのか、分岐点に来ていると思われ、日本国民(日本人ではないです)の議論が必要な局面に来ていると感じます。
 もちろん、どちらを選んだとしても不正は許されません。そして、刑罰を別にして、不正が出来ない仕組み作りが重要だと考えます。

関連リンク

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外部リンク
 大田区ホームページ:大田区選挙事務不適正処理再発防止委員会の開催について(令和8年2月25日更新)
 大田区ホームページ:参議院議員選挙(令和7年7月20日執行)における対応について

 大田区選管の無効票水増し処理、10年前から続いていた疑い…不正処理のノウハウを職員間で引き継ぎ : 読売新聞

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