(編集者日誌 2025/12/5)
寒いですね。今年は雪の便りが早く、スタッドレスタイヤに履き替えようとしたら、ナットが錆びていて、てんてこ舞いしたお話です。ナット探しの旅。保管する際の油漬け(防錆方法)、取付する際のボルトとナットへの油さし(注油)の是非・・・などなど。
今回は対策の試行として、保管する袋ナットに油を塗りました(外側とネジの入口)。使うときにはクリーナーで油をとってから嵌める予定です。でも調べると、油塗ったままでよいとか、いろいろ意見があるようです。
また、油以外にも、インスタント・カイロ(使い捨てカイロ)を脱酸素剤として使って、防錆をしてみました。→インスタント・カイロの脱酸素剤

スタッドレスへの交換中の悲劇
寒くなりました。岐阜では、いつもより早めに雪が降り積もりました。
雪が降る予報だったので、いつもは12月中旬にスタッドレスへタイヤ交換するのですが、雪の予報を受けて初旬に交換を始めました。スタッドレスを引っ張り出し、配置。ホイールナットを緩めて車をジャッキアップして・・・(いつも、車載工具の点検を兼ねて、車載のネジ・ジャッキを使っています。今年はドリルをトルクのあるものに買い替えたので、ジャッキアップは手回しなしで、かなり楽ちん)・・・スタッドレスタイヤをセットし、スタッドレスのホイール用のナットを仮締め(ここまで順調だった)・・・仮締めしようとナットを手に取ったら、赤い粉拭き・・・。ナットを店名が入ったジップロック袋の中は、1/4くらい(20本中6本くらい)のナットが赤い粉拭き(赤錆)。2本は確実にネジ部分が錆びていて、トントンとすると赤い綺麗な粉が。。。車をジャッキアップしたまま、拭き取ってみましたが・・・丹念にやると、きれいに拭き取れて、ネジ山はあるけど。ネジ部が劣化して、走行中に吹っ飛んだら・・・っと、想像を働かせて、錆びたナットの使用を断念しました。一旦付けたスタッドレスを外し、ノーマル・タイヤに戻して、またスタッドレスをしまい・・・何やってんだろう。
ナット探し
その夜から、近所のホームセンターなどでナットを探すが、同じ高さのものがない。数年前に一番近くのタイヤ屋でスタッドレスとホイールを買ってつけてもらった袋ナットだが・・・高さが23mm。同じ高さのものがない。ちょっと短い(2mmくらい短い)ものならあるし、それでもいいかとも思ったが、締まりきらないと嫌なので、ネットで探すことにした。
Amazonで探すが、ない。23mmはない。盗難防止ナットしかない。楽天などで探したけども21mmか全然長いものしかない。ずいぶん探したがあきらめて、今のホイールを買ったタイヤショップへ行くことにした・・・でも、こんな時に限って、翌日は休み。
純正ホイールを追加で買わなかったことを後悔する。ホイールナットが同じならこんな苦労せずに使いまわせばよいのだ。ナットがなくなることもない(小生は、以前から、スタッドレスに代える時に、何故かナットが足りなくなることがあって、苦労したことがある)。でも、今後悔しても始まらない。
次の日の夜から雪が積もりはじめ、その翌日の夕方にショップへ、溶けてところどころ雪が残る道をテクテク歩いて行く。たどり着くと、交換待ちの列が・・・。雪の次の日だから、飛び込みでタイヤ交換の依頼に来る人も結構いて、断られていた。ウェイティングリストに記入して、しばし待つ。また、変なのが来たと店員さんの視線を感じる。順番が来て、事情を話し、持参したナットを見てもらう。ちゃんとしたお店なので、顧客番号を調べてログ(お薬手帳みたいなもの)を確認してくれる・・・ブリジストンのカタログで確認してくれた。1個150円との事で、迷わず購入した。今後のためにナットの型番を聞くが、お店としても何十桁もあるブリジストンの品番しか知らないという。でも、全長は33mmではなく、34mmと調べてくれた。
錆予防・防錆・油塗り(油塗布)の是非
購入したタイヤショップで保管方法を聞く。油は言語道断。特に何もせず?ナットは見た目で交換するとの事(定期交換品の様な話しぶり)。油漬けして保管する旨を言ったら、脱脂してから取付することを約束することで、売ってくれた。購入前後で、ナットの防錆(錆の予防)とホイールナットの寿命をネットで調べてみる・・・・。
ナットへの油・防錆材塗布
ネットサーフィンになってしまったので、どのサイトに書いてあったか失念しました。すみませんが・・・。ご意見は、真っ二つ。主は、絶対ダメ。ナットを締める時の適正トルク(ナットを締める力)は、普通車は乾燥状態で設計されているので、油がついた状態で締め付けると、ナット側がオーバートルク(オーバーテンション)になってしまい、切れて、最悪の場合走行中にタイヤが外れる・・・。特に、ネジ部よりホイールとの接触部に油が付着してるのがいけないとの記事もあった(なので、ホイールもきれいにしないといけない)。こちらが一般的な意見だと小生は認識しています。また、別の意見で、防錆剤や油は走行中のブレーキなどの熱で溶けだし、ブレーキディスクやパットに付着し危ないので厳禁とのご意見も。
逆に、油を塗っても良いとする意見もあり。
ナットはメーカーで防錆剤を塗って出荷しているので、知らずしらずに油が塗られているままみんなナットを締めているとのご意見。なるほど、と思いましたが、メーカーがネジ部に防錆剤を塗布しているとの情報は確認できませんでした。
油を塗って取り付けるのが正式とのご意見もあるのですが、普通車・小型車・軽ではなく、大型車のホイールナットについてでした。大型車ではエンジンオイルなどを塗ってから締めるそうです(小生、知りませんでした・・・車ごとにオイルが指定されており、取説を要確認との事)。どうも、(正確にはわかりませんでしたが)大型車のナットの締結トルクは強い(大きい)、乾燥状態だと手ではとても締められない様で、油を塗るようです。
と言いつつ、実は小生が昔通っていたショップの親父さんは、普通車でも軽でも、ナットに油を塗ってから締めていました。最後にトルクレンチで規定トルクだってことを目の前で見せてくれたのですが、これこそ間違った三現主義の骨頂?(プロに対して)間違いと指摘したら関係がぎくしゃくしてしまいました。たまに、他のショップ・スタンドでタイヤをはめているところを見るのですが、ボルトの先端に油を塗る方は結構見かけます。
結局、何が正しいか、わかりませんでしたが、車の取説に指定のオイルを塗るように指示があればそれに従い、なければ油を塗らずに締めるのが安全サイドの様です。
ナットの寿命
防錆同様に、ナットを定期交換すべきとのご意見も散見します。
どうも、設計上の寿命は永久の様なのですが、過酷な環境で使用しているのでナットが傷むことを見越して定期的に交換した方が良いと推奨しているようです。傷や錆が見つかったら(程度問題もありますが)早めに交換した方が安全サイドです。
結局
小生は、今年は、夏用のホイールナットを、紙で汚れや水分をふき取り、表面とネジの入口に100均の機械油を布で塗り、布ごとジップロックに入れてチャック、更にあったかいインスタント・カイロをのせて一回り大っきいジップロックに入れてチャックして、冷えたのを確認して保管しました。来春にどうなっているかご報告できればと思います。使う前には、パーツクリーナーで油を取り除いてから使う予定です。
インスタント・カイロは脱酸素剤として入れたのですが、カイロの中身は鉄粉なのでこれまた錆を呼ぶ素材で賛否両論です。一応、直接触らないようにしています。今回初めて試しました。来春にご報告できればと思います。



インスタント・カイロ脱酸素剤としての使い方
インスタント・カイロ(使い捨てカイロ)の脱酸素剤としても使い方は、カイロを普通に使うように暖かくしてから、ジップロックの様なビニール製の密閉袋に入れて、数分~十数分で冷たくなるのを確認します。カイロが冷めない様ならば、空気が入ってきているので、密閉を再確認します。
原理は簡単で、インスタント・カイロは空気の中の酸素と反応して暖かくなるので、密閉空間では、すぐに酸素を使い切って酸素がなくなり、冷たくなります(取り出したり、また空気を入れてやれば暖かくなります)。つまり、インスタント・カイロがすぐ冷めたジップロックの中は、酸素がなくなっています。
主に、錆は金属と空気中の酸素が結びついて劣化すので、酸素がなければ(先にインスタント・カイロに吸ってもらえば)、金属は錆びない・・・って原理です。ただ、インスタント・カイロは、細かい鉄粉などでできているので、直接触れると貰い錆の原因になったりします。特に、ジップロックなどの中に湿気(水・オイル)や液体が入っている場合は要注意です。なので、ジップロックを二重にして内側の袋に金属(出来るだけ空気を抜く)、外側の袋にインスタントカイロを入れたりします。
元々は、衣類の防虫で紹介されていたのですが(衣類を食べる虫が窒息死)、小生は上記の様に応用しています。ナフタリン臭いのが苦手な方には有効な手段です・・・・。
ただ、少しずつジップロックの中に空気が入ってきて万全でないことや、空気が入ってしまうと元々のカイロの役割から過熱して、熱に弱いもの(衣類など)は焦げたり、溶けたり、変色したり、最悪のケースとして発火することがありますので、一緒に入れるものには注意が必要です。例えば、小生はナイロンやアクリルとは離しています(カイロをタオルで巻くとか・・・)。
ジップロックなどの袋が優秀な場合、翌年取り出した時に(しばらくすると)カイロが温まりますので、有効性が確認できるばかりか、カイロは再利用できます(温まった時間の合計が規定時間に達するまで繰り返せる)。
おまけ・・・ホイールナットの締め付けにトルクレンチを使わない
以前、通っていたショップの小川さんは、配下に(少なくとも最後は)十字レンチでホイールナットを締める様に指導していた。十字レンチの長さは手で絞めるとほぼ規定トルクになるように作られており、ホイールが傾いで取り付けられた時なども締め付け中に違和感を感じるので、十字レンチで絞めた際に違和感を感じたら、点検して、悪いところが見つからなかったら、タイヤを外して付け直すくらいの指導だった。小生は、この指導を今でも守っている。
教習所をはじめ、タイヤの取り付けはクロスや星形に対角線にナットを締めてゆく様に指導されるが、この目的の一つはタイヤ(ホイール)を斜めに取り付けない様にすることだ。ホイールが斜めに取り付いてしまうと、走行中にふにゃふにゃ走りになるし(後ろから見てわかる事がある)、最悪の場合タイヤが走行中に外れる。斜めに(ホイールの後ろの一部に隙間が出来て)取り付けられても、ナットは規定トルクで絞め終わることが出来る場合がある。だから、斜めに取り付かない様にホイールはクロスに締める。
以前、あるタイヤショップでタイヤを購入し、取り付けを見ていたら、車体を浮かせたままエアツールで時計方向にすべてのタイヤのナットを締めて車を下ろして作業を完了した(車をピットから出そうとした)。すぐ、再度締め直すように俳優の松重豊さんに似た整備員にクレームをつけたが、めんどくさかったのだろう。エアツールなので問題ないとか、モーレツな勢いで反論してきた。揉めていたのでスタッフが入ってきたが、スタッフも面倒だったのだろう・・・こちらはプロだと押し切ってきて、トルクレンチで確認することで押し切った。意味がないと伝えたが、トルクレンチで代表して4つのナットを確認して太鼓判。それ以上もめてもしょうがない、その場で出庫して、(たぶん大丈夫だろうが念のため)自分で緩めて締め直した。
これ以降、ディーラーでもショップでも、初回だけタイヤの取り付けは立ち会わせてほしいと懇願している。立ち入り禁止にしているショップなどでも、この話をすると、そんなことあるの?って言いながら取付・確認を見せてくれる。
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乗用車のホイールナットにオイル等を塗布してはいけません。トルクが掛かりすぎて… – Yahoo!知恵袋(様々な玉石混合のご意見です)
ハブボルトに油を塗るか塗らないか問題 – 整備士いろいろブログ
松重豊 – Wikipedia

