ビジネス用語シリーズ:仕事を進めて行く上で、何気なく使っている言葉や、誰かに聞きたいが聞けない用語などを、できるだけ簡単にやさしく、小生の経験も踏まえて説明してまいります。あなたのビジネス力向上に寄与するシリーズです。シリーズの関連用語は、上部の「ビジネス用語」カテゴリーをご参照ください。
今回は、工場の3S(合理化の3S、ライン化の3S、フォードの3S)です。3S主義、3Sの原則、チェーンオペレーションの原則とも呼ばれているようです。本記事では、簡単な適用事例として100人で災害時のラジオ組み立てをするシーンを挙げて、具体例を示し、いかに3S化が合理的なのかを理解できます。工場作業に限らず、事務作業などにも大変有効な3Sをご活用ください。
工場の3Sでも整理整頓清掃(清潔・しつけ/3S活動)については4S・5S活動をご参照ください。4S活動のうち、最初の3S(整理・清掃・清掃)をとったもの、または清掃と清潔を1つにして3S活動と称しています。
3S Simplification Standardization Specialization
昔は、工場の3Sと言えば、作業・工程の単純化・標準化・専門化を言って、いわゆる2Sや4S、5S(整理・整頓・清掃・清潔)でも遠慮して3Sは名乗らなかったものだが、今では4Sのうちの3つを抜き出している方が主流らしい。
3S(単純化・標準化・専門化)は、アダム・スミスの国富論(1776年)の分業の重要性に端を発する・・・らしい。小生は、フォードの3Sとして教えてもらった。
モノづくりを複数の人間でやる際に、そのままでは複雑な作業を複数の工程に分解(単純化)して、誰でもできるように標準化する。そしてそれぞれの作業者の力量を上げてゆく(専門化)してゆく。業務の効率化の鉄板です。ただ、現在はセル生産(屋台生産)などの多機能作業者による一貫生産の方が主流なので、18世紀のやり方は古いと一括されそうですが、効率的なので知らないと損。
本記事では、工場の3S/合理化の3Sを、簡単な事例でご紹介致します。
災害時にラジオをボランティア100人で作る時、どうしますか?
ラジオは中学校でキットを組み上げた方も多いので、イメージしやすい事例としてあげます。
地震などの大災害時に、被災者にラジオを配りたいのですが、100台の中学校用の授業用のラジオ・キットがあり、100個の部品を組み付けて完成させる必要があります。100人のボランティアが集まりましたが、ラジオを作った経験があるのは、あなたしかいません。100人に作り方をあなたが教えなければいけません。さあ、あなたならどうする???
単純に、ボランティア100人に1人1台づつラジオ・キットを配り、みんなの前で1つ1つ部品の取り付け方を教えますか?そうすると、100人が初めてのラジオ作りを体験できます(中学校の授業のようです)。
それより効率的な組み立て方法が、あるのをご存じですか?
ラジオキットから、100個の部品をばらばらにします。1人に1つの部品を100個渡し、あなたはその部品をどこにつけるか教えます。そして、次の人に渡すようにお願いします。100人が100回ラジオをリレーします。最後の人は、電池を入れてスイッチを入れて音が出るのを確認します。1人1人のボランティアは、自分がつけるところを1か所覚えるだけです。同じことを100回やるので、100回目くらいには慣れてかなりのスピードで取り付けができて、次の方へ渡せます。次々組みあがってゆく上に、失敗は少なく、失敗もすぐ判明します。
フォードの3S
上述のラジオの組み立ては、流れ作業です。自動車のベルトコンベアのライン組み立てに代表される流れ作業は、組み立て作業を単純化して、標準化し、そして作業者の熟練を上げる(専門化)を行っています。単純化Simplification、標準化Standardization、専門化Specializationの頭文字をとって、3Sと呼ばれています。フォードのコンベアラインが象徴的なので、フォードの3Sと呼ばれているようです。
同じように、複雑な作業を複数の人員で繰り返し行う際は、3Sを行って、効率的に仕事を進めることができます。
この3Sが出来ていて、さらに効率的な作業を行うために、4S(整理・整頓・清掃・清潔)が提唱されたのだと、小生は勝手に思っています(3Sあっての4S)。
いかがでしょうか?
事務作業などにも応用できる3Sです。ぜひ、ご活用頂き、効率的に結果を出すのにお役立てください。
何で廃れたかは、別の機会に・・・。
参考
工場の3Sに関連する当ブログの記事です。
→4S・5S活動(整理・整頓・清掃・清潔)の次に何が来るかで貴方の年齢がわかる?→
←4M:Man Machine Material Method 何かを生み出す際に準備すべきもの
生産管理のペンタゴン 何かを生み出すときに必要な要素
工場の3S(合理化の3S/ライン化の3S) 4S・5Sの前に単純化・標準化・専門化
参考リンク
標準化 – Wikipedia
チェーンストア – Wikipedia

